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[2007.8.3]
2007年7月25日、SugarCRM社は、間もなくリリースされるSugar Community Edition 5.0 (前Sugar Open Source)よりGNU一般公衆利用許諾 (以下、GPL)v3を採用する決定をしたことを発表しました。
以下のFAQは、GPL v3採用の決定理由やSugarコミュニティへの影響についてご理解いただくために作成されたものです。
本FAQは指針に過ぎず、法的文書ではないため、法的拘束力はありません。GPL v3の全文をお読みいただき、不明点や疑問点がある場合は弁護士にご相談いただくことを推奨いたします。
- SugarCRMとGPL v3
- GPL v3
- 開発者
- Sugar管理者
- パートナー/リセラー
- エクスチェンジのプロバイダ
SugarCRMとGPL v3
Q:GPL v3とは何ですか?
GNU一般公衆利用許諾(GPL)とは、世界で最も広く一般に使用されているフリー・オープンソース・ソフトウェアのライセンスで、v3は2007年6月に策定された最新版です。GPLは、フリーソフトウェア財団が作成および提供しています。ライセンスの全文は以下のページよりご覧いただけます。
>> 英語:http://www.gnu.org/licenses/gpl.html
>> 日本語:http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.ja.html
Q:SugarCRMがSPLからGPL v3に変更した理由は?
SugarCRMは、GPL v3があらゆるオープンソースライセンスにおける標準になることを確信し、早期の採用を決定いたしました。
Q:GPL v3を採用する利点は?
GPL v3はオープンソース界において最も知られている前バージョンのv2ライセンスを基にしているため、Sugarコミュニティは、デファクトスタンダードになり得るライセンスにもとづいてプロジェクトを進めることができます。GPL v3がGPLの以前のバージョンと同じように広く採用されるようになるにつれ、必ず相互運用性が高まり、コミュニティでのコラボレーションが強化されます。
Q:GPL v3の影響を受けるSugarCRM製品は?
Sugar Community Editionです。Sugar Community Edition (バージョン5.0のリリースから採用) のみがGPL v3の影響を受けます。Sugar Professional版およびSugar Enterprise版は商用ライセンスで提供しているため、GPL v3の影響を受けません。また、SugarCRMのオンデマンドサービスをご利用いただいているお客様もGPL v3の影響を受けません。
Q:Sugar Open Sourceの名称をSugar Community Editionに変更する理由は?
Sugar Community Editionという名称を用いることにより、プロジェクトが誰のためのものか、つまりコミュニティのためのものであることを最も適切に表現できるためです。
Q:GPL v3とSugar Public License(以下SPL)の違いは?
両者にはいくつかの重要な違いがあります。SPLの領域は主にファイルを主眼としていますが、GPL v3は更に領域が広く、「改変」を主眼としています。したがってコミュニティはGPL v3の下で更に多くの「改変」にアクセスできる権利を持つことができます。GPLは第7条の項で特定のライセンス条項の変更を許可しています。また、GPL v3はSPLよりも特許ライセンスを拡張できます。
Q:SPLは引き続き有効ですか?Sugar Open Sourceの旧バージョンはまだ使えますか?
はい。Sugar Open Sourceの旧バージョンは引き続き完全に有効です。ただし、SPLとGPL v3は互換性がないため、エクステンションの改変を行った場合、GPL v3のライセンスが付与されたSugar Community Editionのエクステンションには、古いSPLのライセンスが付与されたSugar Open Sourceで動作しないものもあるかもしれません。
GPL v3のライセンスが付与されたSugar Community Editionをお使いであれば、GPL v3のライセンスが付与されているエクステンションやモジュールと互換性があります。
Q:SPLの帰属条項とGPL v3の帰属条項の違いは?
Sugar Community Editionは、GPL v3の第7条に従います。GPL v3の帰属条項は、SPLと違って詳述されていません。詳細はこちらをご覧ください。
>> 英語:http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.html#TOCIWantCredit
>> 日本語:http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.ja.html#IWantCredit
Q:Sugar Community Edition 5.0は、Microsoft Community Licenseの下でライセンスを付与されますか?
いいえ、されません。GPL v3の下でのみライセンスを付与されます。
GPL v3
Q:GPL v3の下でリリースされたコードでできることは?
GPL v3について、及びGPL v3が規定する内容については、以下のサイトをご覧ください。
>> http://www.gnu.org/licenses/gpl.html
Q:GPL v3の下でリリースされたコードでしてはいけないことは?
必要であれば、コードベースをダウンロード・インストール・改変することができます。コードを改変した場合、改変したものにGPL v3のライセンスを付与し、www.sugarforge.org に投稿いただき、Sugarのコミュニティに貢献していただきますようお願いいたします。貢献の詳細については、以下のページをご覧ください。
GPL v3 FAQs >> http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.html
GPL v3 FAQ日本語 >> http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.ja.html
改変を頒布する場合、GPL v3で頒布する義務があります。ただしSugarのソースコードは完全にPHPで記述されているため、実際はソースコードを別に頒布する必要はありません。
Q:改変とは何ですか?
config.phpなどの設定ファイル以外のSugar Community Editionのいずれかのファイルを改変した場合、「改変」を行ったことになるという単純なルールです。あらゆる改変は必然的にGPL v3ライセンスにより保護されます。詳細については以下のページをご覧ください。
GPL v3 FAQs >> http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.html
GPL v3 FAQ日本語 >> http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.ja.html
改変の例−Sugar Community Editionを元に改変
- 設定ファイル以外のあらゆるコードの修正
- バグの修正を含む
- フィールドを追加あるいは削除した
- APIを修正した
- 新しいAPIを追加するために既存のコードを修正した
- 完全に新しい言語パック を作成した
- 完全に新しいテンプレートを作成した
改変とみなされないコードの例
Q:GPL v3と他のライセンスを付与されたコンポーネントやエクステンションのライセンスの互換性は?
他のオープンソースライセンス同様、互換性に関わる問題が生じる可能性があります。互換性については、GPL v3のウェブサイトを参照してください。
>> http://www.gnu.org/licenses/gpl.html
>> http://gplv3.fsf.org/dd3-faq
開発者
Q:GPLv3への転換は、開発者にとって実質的にどのような違いをもたらしますか?
GPL v3で付与される権利の多くはSPLで付与される権利と類似しています。
特に以下の点について類似しています:
- バグを見つけたら修正することが できる。
- アプリケーションを自分の好きなようにカスタマイズすることができる。
- もしも開発者がアプリケーションの開発を中止した場合、あなた自身もしくは他の誰でもいかなる法的結果の懸念なく開発を続けることができる。
- 上記の機能のどれかを実行するために開発者でない人を雇うことができる。
実質的な主な違いは、SPLよりも多くのライセンスと連携するGPL v3のライセンスでコードが付与される点です。
Q:開発者が書いたコードの著作権は開発者にあるのですか?
はい。開発者が書いたコードがSugar Community Editionの派生物であろうと、完全に新しいコードであろうと、そのコードの著作権は開発者(あるいは雇用主)に属します。ただし、GPL v3によって保護されているコードを改変する場合、元々ライセンスが付与された著作物とGPL v3下で改変した著作物を頒布することのみ可能です。最も重要なのは、開発者は派生物を販売し、公的に入手可能にすることができるという点です。
Q:開発者として、GPL 3は他のライセンスの下で開発した既存の著作物にどのよう影響しますか?
開発者が著作物の著作権を所有していて、異なったオープンソースのライセンスのソフトウェアを含まない場合は、コードをGPL v3で再ライセンス化することが可能です。SPLのままにしておくことも可能です。
Q:GPL v3によってコード貢献の仕方が変わりますか?
コードの貢献は以前と同じ方法で行われ、貢献されたコードに以前のSPLライセンスでなく、GPL v3のライセンスが付与されることだけが異なります。
Q:公的サイトにコードの断片やサンプルを載せることはできますか?
はい。GPL v3では再頒布を許可しています。リリースされているコードに付与されているライセンスを付記してください。
Q:テーマや言語パックは拡張製作物とみなされるのでしょうか?
GPL v3では、モジュールローダーで実行したエクステンションは拡張製作物とみなされます。this FAQ responseでは次の通り記載されています。「2つのモジュールを組み合わせることは、2つを結合して一つの大きなプログラムにすることです。もしも2つのうちのいずれかがGPLで保護されている場合、一体化したものもGPLの下でリリースしなければなりません。もしそれができなければ、あるいはそうしないならば、一体化は行わないでください。」
Q:開発したエクステンションがSugar Web Services (SOAP API)のコールを通じ、完全にSugar Community Editionと相互作用します。この場合どうしたら良いでしょうか?
あなたのプログラムとSugar Community Editionは、拡張制作物を形成していません。そのため、コードはどのような形でライセンス化しても問題ありません。詳細は、以下のサイトをご覧ください。
>> 英語:http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.html#TOCMereAggregation
>> 日本語:http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.ja.html#MereAggregation
Q:GPLでないライセンスでエクステンションをリリースすることはできますか?
いいえ。本質的にエクステンションは改変であり、GPL v3で頒布する義務があります。
Q:現在GPL v3のライセンスが付与されていないSugarForgeのプロジェクトを知っている、あるいは評価/利用しています。どうしたら良いでしょうか?
Sugarは、GPL v3に対応していないプロジェクトに関わるSugarForgeの管理者や開発者に連絡をしていますが、あなた自身でもプロジェクトのメンバーにコンタクトを取っていただけますようお願いいたします。GPL v3あるいは互換性のあるライセンスをプロジェクトに採用することは、SugarForgeの管理者にとっても最大の利益となります。
Sugar管理者
Q:SugarForgeのプロジェクト管理者をしていますが、プロジェクトにはSugar Public Licenseのライセンスが付与されています。どうしたら良いでしょか?
5.0のリリース後、Sugar Community Editionと互換性が保てるよう、プロジェクトをGPL v3に変更更新していただくことを推奨いたします。GPL v3への変更は、www.sugarforge.orgのプロジェクトの管理セクションの”プロジェクト分類”下のライセンスのセクションより行ってください。
Q:SugarForgeのプロジェクト管理者をしていますが、プロジェクトにはGPL v3と互換性のないライセンスが付与されています。どうしたら良いでしょか?
5.0のリリース後、Sugar Community Editionと互換性が保てるよう、プロジェクトをGPL v3に変更いただくことを推奨いたします。GPL v3への変更は、www.sugarforge.orgのプロジェクトの管理セクションの”プロジェクト分類”下のライセンスのセクションより行ってください。
パートナー/リセラー
Q:自社で作成した新しいSugarCRMのモジュールを販売することはできますか?
はい。改変したものを販売することは認可されています。自分で書いたコードの著作権は自分に属します。ただし、ライセンシー(受領者)が複製物の頒布に課金することは要求できません。Sugar Community Editionを改変した場合、コードは自動的にGPL v3のライセンスが付与され、一般に公開し入手可能な状態にしなければなりません。詳細はGPL v3のFAQをご覧ください。
>> http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.html
>> 英語:http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.html#DoesTheGPLAllowMoney
>> 日本語:http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.ja.html#DoesTheGPLAllowMoney
Q:Sugarのパートナー/リセラー/コンサルタントをしており、時々顧客に対し、Sugar Community EditionでSugarのモジュールから派生する一度限りのカスタマイズを行っています。このようなカスタマイズはその顧客のみに行っています。このような変更も一般に公開する必要がありますか?
顧客がコードを再頒布しない限り、公開する必要はありません。再頒布した場合には、一般に公開し入手可能な状態にする必要があります。
Q:Sugar Community Editionの改変バージョンを派生したソースコードを入手可能な状態にせずにホスティング(レンタルあるいはオンデマンドサービスの提供)できますか?
はい。詳細は、こちらのページをご覧ください。
>> http://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.html#TOCUnreleasedMods
エクスチェンジのプロバイダ
Q:SugarExchangeで以前に購入したエクステンションはどうなりますか?新しくリリースされるGPL v3でもまだ使えますか?
ポリシーに違反するため、GPL v3のライセンスを付与されたSugar Community EditionでSPLのライセンスを付与されたエクステンションを使用することは推奨しません。SPLライセンスを付与されたエクステンションとGPLライセンスを付与されたSugar Community Editionが混在することによるコードの違反が無いないよう、ご利用のCRMを徹底して調査することを推奨します。
Q:SugarExchangeでSugar Professional版とSugar Enterprise版同様、Sugar Community EditionにもSugarのモジュールを提供したい場合はどうしたら良いですか?
Sugar Community EditionのモジュールにはGPLv3に対応するライセンスを付与し、Sugar Professional版とSugar Enterprise版には商用ライセンスを付与して提供することで二重ライセンス化することができます。
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